
美味しさへのこだわり

環境と育成

太陽と土と水の、大切なバランス。
太陽と土と水の、大切なバランス。
オリーブ栽培は日照量が多いほど生育が良く、年間2000時間以上もの日照時間が必要とされています。日照時間の不足する北面傾斜地や防風林、家屋などの陰では、オリーブが明るさを求めて偏伸長が著しくなります。年平均14~16℃の温暖地が適地とされていますが、花芽分化に対する低温要求度は強く、1月の平均気温が10℃以下でないと着花しにくくなります。そのため太陽や周辺環境との関係性が大切なのです。
オリーブの根は土壌通気性要求度が大きいので、排水不良な重粘土あるいは地下水位の高い低湿地では生育が極端に不良となります。地力に対する反応は比較的鈍感と言われますが、充分な保水力と保肥力に富んだ排水良好な肥沃地では、収量・品質ともに良好で安定した生産を維持することが可能です。土壌に対する適応性が大きく、埴壌土~砂土と広い範囲の土壌でも充分生育しますが、土壌環境と整えることが重要となってきます。
比較的乾燥を好むとされていますが、良好な生育、果実肥大のためには年間1000mm程度の適度な降水量が必要です。年間降水量が200mm程度の乾燥地域であっても、潅水を行えば大規模栽培も可能です。ただし、開花期間中の連続降水は、受粉・結実に著しい支障が生じますので注意が必要となります。
太陽と土と水のバランスを見極め、真摯にオリーブに向きあうこと、それが良質なオリーブを育むのです。

収穫

自然に感謝し、丁寧に手摘み
果実の収穫は、果実加工用とオイル用の用途の違いにより、時期や方法が違います。
果実加工用の実は緑色の果実を使用します。実が熟しきる前の9月末から10月末にかけて、一つ一つ手摘みで収穫を行います。この時期に収穫した果実は、全て新漬け(グリーンオリーブの塩漬け)に加工しますが、全行程を水の中で行うので、果実に傷がついているとすぐに傷んでしまいます。
そのため果実に傷がつかないようグリーンオリーブの収穫はすべて農園部の人間による手摘みでひとつひとつ丁寧に行っております。
オイル用の果実の収穫は、10月末から12月かけて行います。その際、果実は赤紫色ぐらいから黒っぽく熟してきた実を収穫します。収穫は、手摘みでの収穫を基本としながら、樹の下にネットを張り、剪定を重ねて枝を落としながら収穫する場合もあります。たくさん収穫された果実は、フレッシュな風味を活かすために、迅速に次の行程へと運ばれていきます。

搾油

より上質なオイルのために
オリーブの搾油工程は、果実の洗浄・粉砕・撹拌・抽出・ろ過といった工程を経ます。
小豆島オリーブ園では、より上質なオイルを搾油するために、撹拌・抽出過程での温度管理を最も重要視しています。
たとえ抽出量が減ることになっても、練り込み時間や温度管理を適切に行うことで、
最高のオリーブオイルを抽出することができます。
エキストラバージンオイル
適熟の果実を採油 したオイルで、緑色を帯び、そのフルーティな香りは青リンゴにも例えられます。その爽やかな香りと食味を生かすために、生のままパンにつけたりサラダなどのドレッシングとしてお使いください。もちろん調理油としても最高のオイルです。
